教育理念
人間性豊かな看護師になる
本校は、日本国憲法と教育基本法の理念に基づき、総合的保険医療の視点から、看護師として必要な基礎的知識・技術・素養を習得させるとともに、平和で豊かな社会建設の形成者として貢献できる民主的で人間性豊かな看護の専門家の養成をめざします。
学びのポイント
01
一人ひとりに生きてきた歴史、人間の力強さを患者さんから学び自分と向き合う
02
人間の身体がどうなっているのかを学ぶなかで、生命感を深めていく
03
地域社会の実態から、命・健康・生活・労働を守る医療、看護の役割を学ぶ
1995年開校以来、貫いているのは、学生と一緒に学校をつくっていくということ。
自己点検・自己評価の取り組みなど、学生も運営に参加し、よりよい学びの環境をつくっています。
本校の教育カリキュラムでは、1年次から臨床実習制度を設けています。患者さんの人生を知り、病気と闘う姿に学び、医療者への要望や願いを実現するための看護の基礎を学びます。患者さんたちと触れ合うことで、現場の看護感を実感することができます。
1年生
患者さんの立場・要求を
仲間とともにふかくつかむ
2年生
人間の成り立ち・看護を
科学の目でとらえ、働きかける
3年生
社会との関わり、
患者さんを総合的にとらえる
就職
人間性豊かなナースに!
ありのままの患者さんの姿から学び
看護観を育むことができる現場重視の実践教育カリキュラム
事実から出発し、病態を、患者さんを社会背景とともにとらえ、人権を大切にする看護観を身に付けます。仲間との学びが、理論の奥にある幅広いものの見方を養ってくれます。
4月 | 交流合宿 |
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5月 | 車椅子ウォッチング |
6月 | 基礎I-1実習 |
10月 | 基礎I-2実習 |
11月 | ナーシングセレモニー |
1月 | 基礎II実習 |
患者さんの人生を知り、病気と闘う姿に学び、医療者への要望や願いを実現するための看護の基礎を学びます。患者さんの「ありがとう」に励まされ、回復力に感動し、看護の素晴らしさを実感します。
生命活動の学びを土台に各専門領域の実習を通して、患者さんの健康に生きようとする力に目的意識的に働きかける看護を学びます。
4月〜 5月 |
生命活動 |
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6月〜 7月 |
成人I実習 |
9月〜 12月 |
領域別実習 ・小児看護学 ・母性看護学 ・外科看護学 (成人看護学:急性期) ・精神看護学 |
1月〜 2月 |
地域フィールド |
ひとりひとりの伸びる力を育む医療・社会の役割、豊かな声かけがあって初めて豊かな言葉が生まれる人間発達の可能性を、保育園・学童・特別支援学校、小児病棟で実践しながら学びます。子どもの生命力、成長のすごさを感じます。
受け持ち褥婦や赤ちゃんから「いのちの誕生」を科学的に学びます。お母さんがもっている産む力、赤ちゃんがもっている自ら生まれる力が十分に発揮できるように、そして2人を支えるお父さんも含めて家族としてのスタートを応援します。
学生全員が、手術を受ける患者さんを受け持ち、手術見学も行います。「早くよくなりたい!」と手術翌日から起きて歩く患者さんを応援します。手術を受けた患者さんの回復する姿から、人間のもつ「自然治癒力や回復力」を実感します。
患者さんたちは、長い病気療養に加えて「精神科」への誤った見方とも闘って生活しています。実習では、優しく正直に生きてこられた患者さんたちと触れ合い、自分自身はどう生きていきたいのかが問われます。看護学生として、人として学びます。
地域フィールドの学びを土台に、患者さんの事実を広く社会的視野でとらえ、患者さんの訴えを総合的につかみ、患者さんの願いを実現する実践力をさらに発展させます。
4月〜 5月 |
老人看護学実習 在宅看護論実習 |
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9月 | 研修旅行 |
9月 | 成人III実習 |
11月 | 看護の統合と実践 |
4週間患者さんを受け持ち、1人ひとりの生きてこられた人生を理解し、よりよく生きるために必要な事を考え、チームで働きかけます。たとえ高齢であっても回復する姿から、人間のもつ無限の可能性を学びます。夜勤体験もします。
本校を運営する「勤労者医療会」は地域に根ざした医療を行っています。多くの訪問看護ステーションがあり、その利用者さんのご自宅で実習をします。その方の望む生活は何かをつかみ、最大限の応援をしていきます。外出・自分史つくりなど、一緒に実践します。