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原発反対デモの取組みについて

2013年という年は、自分にとってとても有意義かつ刺激的な一年であった。そして知らなかった世の中のしくみや、原発の事をたくさん学べた一年であったとも思う。東葛看護専門学校に入学し、平和ゼミナールへ入った私は、そこでたくさんの事を学び、経験する事が出来た。
 私は宮城県の出身で、両親と弟は今も向こうで暮らしている。震災の時、家族と何日も連絡が取れなかった時の恐怖は今も忘れる事が出来ない。ライフラインが整い、少し落ち着いてからも、錯綜する情報に振り回され、何かしなければ、何かしたいと思いつつも、当時は自分の事と自分の家族の事を考えるだけで精一杯であった。
 入学してから、地震や津波だけではなく、原発が今どれだけ大変な状況なのかという事を学んだ。放射能が身体にどんな影響を及ぼすのか、危険なものをそうと知らされぬままに使っていたのだと知り驚いた。そして私は2013年5月に初めて、平ゼミのメンバーと先生と共に官邸前で原発ゼロの抗議集会に参加した。
 参加を決めた理由は、私は社会人経験からの学生であるので、学生生活の間にとにかく経験出来る事は何でもやってみたかった事。そして震災や原発の問題について今の自分に出来る事は何なのかを見極めたいという思いからであった。
しかし、学内では「デモをやるなんて非効率的だ」とか「騒がしいだけ」という意見もあり、自分の中では色々と考え、悩んでいた時期でもあったと思う。その都度分からない事や疑問は先生方や先輩方に相談し、学びを深めて行く中で、やはり声を出さないというのは良くないのだと分かった。世の中では「沈黙は承認と解釈される」のである。間違っている事は間違っていると声を上げなければ、間違ったまま進んでしまうのだ。
5月の集会では、小雨降る中とてもたくさんの人が集まっていた。こんなに寒いなか、何時間も声を張り上げて、立ちっぱなしで、訴えている人がいた。その光景に圧倒された。故郷が無くなり、仕事も無くなったと訴えている人もいた。震災は偶発的であり、それは結果論だと言う人もいるかもしれない。けれど、危険なものを危険なまま放置し、使わされていた結果こうなったのだから、国は二度と同じ過ちをおかさない為の対処をすべきだと思う。少なくとも、原子力という人間が使いこなせないエネルギーを使用するのはおかしい。処理出来ず、人間の身体にも悪影響を及ぼすものを使い続けるメリットがあるのか?
私はまだまだ勉強不足で知らない事だらけだが、色々な講演会、勉強会、反対活動などを通して、原発はやはり人間には必要がないという事、そして間違っている事にはきちんと意思表示をする事が大事なのだという事をこの一年で学んだ。デモだけでなく、署名でも、手紙でも、ファックスでも、意思表示の仕方は色々ある。私も自分の出来る方法で、これからも原発反対の意思表示をしていきたい。そして皆が安心して生活出来る世の中というものは、皆の力で作るという事が大事なのではないかと考えている。

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